ブルーマップの基礎知識③ 無料で見る方法は?

ブルーマップ

高価なブルーマップ、図書館や法務局で閲覧できます

ゼンリンが発行している、通常の住宅用地図に「公図」を重ね合わせたブルーマップ。地番、用途地域名、容積率、建ぺい率といった不動産管理に欠かせない情報が一つにまとめられ、非常に便利な一冊です。

ブルーマップなしに、これら情報を入手する場合には、いちいち法務局に申請しなければなりません。しかし、不動産業者などを除いては、これら情報は頻繁に使うものではありません。しかも、ブルーマップ1冊の値段はおよそ2万円~5万円程度と非常に高価です。会社で購入していない限り、個人で入手することはかなり難しいと言えます。ここでは、図書館など、ブルーマップを無料で閲覧出来る方法を紹介します。

図書館で閲覧する

高価な図書をもっとも簡単に読むことが出来るのは図書館です。また、ページの一部をコピーすることも可能です。しかしながら、その用途から、市町村の中規模図書館には収蔵されていなかったり、アップデートがされていなかったりすることもありますので、事前に問い合わせして確認することをおすすめします。

近隣の図書館で閲覧する

市町村、都道府県が管理する近所の図書館がブルーマップを閲覧するのに、最も身近な存在でしょう。

しかしながら、ある程度の規模の図書館でないと収蔵されていないこと、また基本的にその地域のブルーマップ以外は置いていないことがほとんどです。また、通常の書籍と異なり、貸し出しは行っていません。

なお、収蔵状況はインターネットでも調べることが出来ますので、予め必要なブルーマップがあるかどうかを調べてから訪問しましょう。

国会図書館

全国のブルーマップを所蔵している唯一の図書館が国会図書館です。

ブルーマップは地図室と呼ばれるコーナーに、最新版のものが開架状態で並んでいます。なお、東京本館内でのみ閲覧可能で、国会図書館の他の書籍同様に貸し出しは行っていません。また関西館への取り寄せ、遠隔複写も出来なくなっています。

図書館でのコピー

全ての書物には著作権が働いており、住宅地図も例外ではありません。しかし、転売等を目的としない個人的使用、調査研究のため、図書館では法で認められる範囲に限り、コピーサービスを行っています

通常の書物の場合、著作物の半分を超えない範囲とされており、その本の50%のコピーが可能なのですが、住宅地図やブルーマップでは見開き部分のみで、「情報が完結」していることもあり、その本の半分、つまり見開きの半分として解釈し、運用している図書館が多いようです。

ですので、多くのページが必要な場合、一気にコピーすることが出来ません。また、コピーは有料です。

法務局で閲覧する

ブルーマップは「住所」と「地番」の対照のために作られています。法務局で登記情報などを申請するとき、この地番が必要です。

そのため、法務局にはブルーマップが用意されており、閲覧することが可能です。ただし、その法務局の管轄エリアのブルーマップのみしか置かれておらず、さらにコピーも出来なくなっているので注意が必要です。なお、地番が知りたいだけの場合は、法務局の職員に直接訪ねることも可能ですし、電話での対応も行っています。

ネットで見る

JTN MAPというブルーマップをインターネット上で閲覧するサービスがあります。

http://www.jtn-map.com/

「全国のブルーマップがWeb上で無料で閲覧出来る」を売りにしているサービスです。ただし、このブルーマップ上に個人の表札名・用途地域名・建ぺい率・容積率は表示されず、あくまでも地番を調べることに特化しています。また、印刷も出来ません。

なお、有料版に切り替えることで、他の情報の閲覧や、印刷が可能になります。この他、登記情報なども法務局での申請より、安く、24時間でいつでも取得可能と謳われています。有料版は閲覧回数に応じで600円~12000円と幅があります。詳しくは、上記サイトでご確認下さい。

まとめ

このように、ブルーマップを無料で閲覧することは出来ますが、様々な制約があるのがわかります。一度に多くのエリアのブルーマップを見る場合は、国会図書館に行くほかありません。また、多くを印刷する場合はインターネットサービスを使うことも可能ですが、それなりの料金がかかってしまいます。

ですから、使用回数次第では、高価なブルーマップとはいえ購入した方がお得になる場合もあるでしょう。前回の記事では、ブルーマップの購入方法も解説していますので、そちらもチェックしてみてください。

ブルーマップ
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