ちょっと手の届かないデジタウン、安く購入する方法はあるか?
電子住宅地図「デジタウン」は地図製作企業最大手ゼンリンが開発、発売する地図ソフトウェアです。
パソコンにDVD-ROMをセットすれば自動的に起動、ゼンリン住宅地図の情報はそのままに広域地図から住宅地図までのフリーズームなど、快適なインターフェイスを搭載し、ズームや検索、計測、印刷など充実した機能も備えています。
しかしながら、区市町村別に分けて収録されており、値段はそれぞれ20000円~60000円ほど。充実した内容を反映して、非常に高価なものになっています。ここでは中古品の購入など、安く購入する方法を紹介します。
インターネットショッピングで中古デジタウンを探す
専門性が高い住宅地図や、その関連書籍はなかなか通常の中古書店に並んでいません。また、探すのも大変です。そんなとき、便利なのはインターネット上で検索が出来る店舗や、ネットオークションのサービスを使うことです。
しかしながら、中古ですと、最新版になっていない場合が多いですので、注意が必要です。また、あくまでもCD版ですので、中古の場合、経年劣化している場合もありますので、購入に際しては自己責任でお願いします。
住宅地図専門新古書店「住宅地図.jp」 http://www.jyutakuchizu.jp/
「住宅地図.jp」という日本で唯一の「ゼンリン住宅地図専門」の新古書販売サイトが存在します。
中古のデジタウンも揃えられており、県別に検索することが可能です。ただし、ブルーマップや通常の住宅地図に比べると、デジタウンの数は少な目で、目当てのエリアのものが無い場合も出てくるでしょう。ただ、例えば検索をかけると、2014年版など、比較的新しい5年前くらいのものが7000円前後で出ていたりと、かなりお得な値段になっています。10年前のものになると、2000円程度にまで値下がっているものもあります。
ヤフーオークション
ネット上のオークションにもデジタウンはときどき出品されています。小まめにチェックするのが良いのではないでしょうか。
試しに、ヤフーオークションで直近4か月以内での落札額を見てみると、やはり10年前など古いものでは2000円前後、5年前程度のものですと、1万円~2万円くらいが相場のようです。しかし、エリアを無視すれば、おおむね常に何らかの出品があり、多くが落札されています。比較的新しいものの場合、かなりの数の入札が入っており、デジタウンの需要の高さがうかがえます。
メルカリ
近年、多くの人が利用している、オークションアプリ「メルカリ」。こちらにもデジタウンがかなり出品されています。しかし、検索結果の一覧から年度が見えないという使いづらさがあります。なお、商品ページに飛ぶと、詳細情報から年度を見ることが出来ます。値段はヤフーオークションに比べ、やや安い印象です。
他のサービスも検討してみる
新品のデジタウンになると、定価より安く売っていることはなかなかありません。ネットショッピングなどで還元率が設定されていることもありますが、元の値段が高いですから、手の届きにくいことには変わりありません。
そこで、必要な機能に応じて、他のサービスを使うということも検討してみてはどうでしょうか?ゼンリンでは様々な電子地図、またオンラインでの地図閲覧サービスを展開しています。
ZNET TOWN
デジタウンと同様のサービスがオンライン版として「ZNET TOWN」の名称で提供されています。オンライン版ならではの特徴として、定期的に地図が更新されることで、買い替えが不要です。
ZNET TOWNの料金は月額制、利用時間、利用エリアに応じた設定になっており、最も安いプランは月2000円からですが、おおよそ40000円~70000円くらいのプランが主流(いずれも1ライセンスでの利用の場合)のようです。使用範囲、時間によってデジタウンより高くなる、安くなる場合がありますので、詳細はお問い合わせいただき、よく検討してみてください。
オンライン版住宅地図
ゼンリンの住宅地図情報がパソコンやスマートフォン、携帯電話から確認できます。もちろんオンラインの自動更新なので買い替えが不要です。
地名、番地、表札等のキーワードから検索も出来るので出先で迷う心配もありません。インストール先に合わせて、以下の名称で発売しています。なお、スマートフォン版は「いつもナビ」とも提携しています。上記のZNET TOWNと比べると、機能は少ないですが、値段は比較的安くなっています。
ZNET TOWN mobile (スマートフォン・タブレット)
ゼンリン住宅地図スマートフォン (スマートフォン・タブレット)
携帯電話版 ゼンリン住宅地図(携帯電話)
まとめ
ゼンリンデジタウンはその機能に比例して、価格が高く設定されています。特に、エリア別になっていることから、広範囲のデータが必要な場合、非常に高額になってしまうことがあります。個人的に使用するのでしたら、若干年度の古い中古品を探してみるのがよいのではないでしょうか?また、業務用に使う場合でも、現在、オンライン版のサービスも多く提供されており、買い替えの手間や収録範囲を考慮すると、必ずしもデジタウンにこだわる必要もないのではないかと思います。比較、検討してみることをおすすめします。