冊子?それともWeb?あなたにあった住宅地図の閲覧方法教えます

住宅地図

ゼンリン住宅地図のラインナップを使いこなしてコストカット

住宅地図最大手、ゼンリンが提供する住宅地図は、冊子版のみにとどまらず、スマホ版、ナビアプリ版、さらにはコンビニなどでの出力サービスと多岐に渡ります。もともと法人や行政機関向けに作られている冊子版の住宅地図は1冊およそ15000円~と個人が手にするには、ちょっと高い値段設定です。

しかし、近年のスマホ版では個人でも購入できる程度に価格が抑えられています。さらにコンビニのマルチコピー機で手軽に印刷できるサービスも開始されているなど、一般消費者にとっても身近なものになってきました。そこで、今回は各商品の値段を機能を比較し、あなたの使い方にあった住宅地図を紹介します。

冊子版「住宅地図」

ゼンリンの元祖と言える商品で、日本全国を網羅している唯一の住宅地図です。調査員が定期的に自らの足で調査し、作成している住宅地図は、建物一戸一戸の名称、入居テナント、信号の名称、バス停、交通規制情報など、あらゆる情報が満載です。都市部では1年に1回更新がなされ、常に最新の情報になっています。

不動産業、金融業、運送・宅配業から、各自治体を中心に、業務シーンを中心に活用されています。冊子は各市町村毎の分冊で、地域により異なりますが、一冊15000円~25000円程度の価格帯となっています。

冊子版のメリット

冊子版はかなり割高になっていますが、これには理由があります。これは個人で保有するものではなく、会社や事務所で1冊保管し、複数の人でシェア出来るからです。

会議室で住宅地図を広げ、複数人で議論することもあるでしょう。また、地図に書き込んだり、付箋を貼ったりして、独自の情報を付け加えることも可能です。

また、電子版と異なり、一度に見れる範囲が広くなっていますし、複数ページ分をコピーして、並べて貼り付け、より広範囲の地図を俯瞰出来るのも、冊子版ならではです。

冊子版のデメリット

電子版が普及する以前、住宅地図を持ち歩いて営業に回っていたという経験がある人も多いのではないでしょうか。

しかし、冊子版はとにかく、かさばり、そして重いです。出来ることなら持ち運びたくはありません。さらに、紙媒体であるため自動的にアップデートされず、何年かに一度は買い替えが必要です。

それでも、住宅地図を頻繁に利用する業者さんでは、やはりこれは欠かせないアイテムであり、また災害救助用途として、住宅地図を保管している自治体も多くあります。

スマホ版住宅地図「ゼンリン住宅地図スマートフォン」

全国の最新の住宅地図が見放題で、月々わずか900円という、破格のサービスが提供開始されています。

出先で頻繁に住宅地図を使うなら、断然お得な商品です。全国の地名、番地、表札等のキーワードから検索が出来るので、出先で迷う心配もありません。また地図上へ、訪問先の登録や、メモを入力することも可能で、簡単に情報管理が可能です。

スマホ版のメリット

とにかく、オンラインの自動更新なので買い替えが不要、さらに保管スペースも取らず、持ち運びも自在という電子版ならではのメリットが多数あります。拡大縮小も自由自在です。

さらに、ゼンリンデータコムが提供するナビアプリ「いつもNAVI」と連携しており、住宅地図上の地点をクリックし、メニューボタンからルート確認を選択すると、自動的に「いつもNAVI」が立ち上がり、経路を確認することが出来ます。

スマホ版のデメリット

「ゼンリン地図スマートフォン」はアプリをダウンロードする方式ではなく、通常のブラウザから閲覧するシステムを取っています。しかし、閲覧できるのはスマホとタブレットのみで、デスクトップ、ラップトップ含めたパソコンからの閲覧は出来ません。

これは1端末1契約というスタイルのため、複数人でシェアするというのは考慮されていないからです。そのため、月900円というお得な値段設定となっているとも言えます。

ナビアプリ版「いつもNAVI」

ゼンリンの精度の高い地図データを利用したナビアプリケーション、「いつもNAVI」。ゼンリングループ会社のゼンリンデータコムが提供しています。これは、住宅地図とは異なり、あくまでもナビアプリではあるのですが、ゼンリンならではのサービスが付いています。

ナビアプリ版のメリット

「いつもNAVI」は月360円で、ナビ機能を含めた全ての機能を使うことが出来ます(詳しくは「いつもNAVI」紹介記事をご参照下さい)が、なんと月に10回に限り、住宅地図の閲覧も可能なのです。通常のナビ用の地図画面と住宅地図の切り替えはクリック一つ。ナビ用の地図ではわからない、テナントの入居情報、居住者情報が欲しいとき、非常に助かる機能です。

ナビアプリ版のデメリット

月360円と抜群なコストパフォーマンスですが、月に10回しか見れないというのが痛いところです。日常的にナビと住宅地図を併用する場合は、スマホ版・ナビ版の合わせ技をする必要がありそうです。なお、この他に配達業者向けのアプリとして、「配達アプリ」をもリリースされています。

こちらでは全国の住宅地図が何度も閲覧可能で、配達先の住所と共に、配達指定時間を登録することができるなど、配達業務に必要な多くの機能が付いています。料金は月1600円です。宅配業者の方は是非試してみてはいかがでしょうか。

コンビニ印刷「ゼンリン住宅地図プリントサービス」

ゼンリン住宅地図をより手軽に、そして必要な部分だけを使いたい人向けに、コンビニのマルチコピー機で印刷することの出来る「ゼンリン住宅地図プリントサービス」があります。

全国のセブンイレブン・ローソン・ファミリーマート(いずれも一部店舗除く)で提供されており、いつでも住宅地図を簡単に入手することが可能になっています。1枚300円です。

コンビニ印刷のメリット

急に住宅地図が必要になったときに、誰でもいつでも印刷することが可能です。

法人向けというより、一般消費者向けの商品に近い印象です。PTAや町内会のイベントなどで急に必要になったときなどは重宝するでしょう。印刷エリアは自由に選択できます。

コンビニ印刷のデメリット

一見、便利そうに見えるコンビニ印刷ですが思わぬ落とし穴もあります。印刷範囲はおよそ、縦380m、横610mに固定されており、縮尺の変更は出来ないのです。また、1枚300円と聞くと一見安いように見えますが、複数枚印刷すると、割高になります。あくまでも突発的に住宅地図が必要になったときの駆け込み寺という感じでしょうか。

まとめ

このようにゼンリンが提供する住宅地図はその種類も価格帯も様々です。利用シーンに応じて使い分けることで、よりお得に住宅地図を使いこなしてゆきたいものですね。なお、各商品の詳しい説明は別の記事でも紹介していますので、あわせてご参照下さい。

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