ゼンリン住宅地図 デジタウンVS冊子版 安いのはどっち?

デジタウン

コンビニ印刷、図書館で閲覧、無料で見る裏技も、様々なサービスを比較しよう

普段の生活ではあまり使うことがない住宅地図。アルバイトで出前などの経験がある人は、お店に貼ってあるのを見たことがあるかもしれません。住宅地図大手、ゼンリンが発行している住宅地図は全国の市区町村毎に1冊の本になっており、1冊およそ1000円~40000円となかなか値が張ります。さらに、デジタル版のデジタウンでは5万円を超えます。

住宅地図は行政機関や業者向けに作られているために、このような価格設定になっていると言えますが、コンビニでの印刷や、スマートホン版の展開など、個人でも使いやすいサービスも始まっています。ゼンリン住宅地図のコストパフォーマンスを検証してみましょう。

デジタウンが高いというのは本当か?

電子住宅地図「デジタウン」はDVD ROMタイプのソフトウェアです。

パソコンにセットすれば自動的に起動ゼンリン住宅地図の情報はそのままに広域地図から住宅地図までのフリーズームなど、快適なインターフェイスを搭載し、ズームや検索、計測、印刷など充実した機能も備えています。

しかしながら、区市町村別に分けて収録されており、さらに自動アップデートがなく、買い替えが必要など、マイナス面があるのも事実です。

一番高いデジタウンは?

ゼンリン公式オンラインショップ、ゼンリンストアで検索し、価格の高い順に表示すると、なんと!! 「デジタウン 大阪市24区 201910版」は314000円がトップに表示されます。

この値段には正直驚いてしまう人もいるのではないかと思います。しかし、これは大阪市24区の全てをセットにしている商品であるためで、それぞれの区別に収録されているものでは、150000円前後です。逆に言うと、全てをコンプリートしようとすると、膨大なコストがかかってしまうということをでもあるのですが・・・。

冊子版、紙の住宅地図の値段は?

では、通常の冊子版の住宅地図の値段を見てみましょう。上と同じく、大阪市内の各区の住宅地図の値段を見てみると、およそ13000円前後です。デジタウンとの違いは数千円程度です。デジタウンが決して高いわけではなく、もともとの住宅地図自体が高いものなのです。

ですから、数千円追加で支払うだけで、パソコン上で様々な操作が可能なことを考えると、デジタウンは決して高くないということがわかるのではないでしょうか。

デジタウンの注意点

それでも、デジタウンにも注意しなければならないこともあります。それは一つのパソコンでしか使えないということです。冊子版でしたら、複数の人で使いまわすことも可能です。

もちろん、パソコンから印刷したものを社内で共有することは出来ます。また、外に持ち出して使えないという部分はデジタウンのデメリットです。なお、外出時にスマートホンなどで住宅地図を閲覧できるサービスもありますので、この先の章で紹介します。

もっと安く住宅地図を閲覧するには

いくらデジタウンが相対的に見て高くはないということが分かったとは言え、一個人で手に届くものではありませんとは言え、デジタウンの機能で、せいぜい日常で使う可能性があるのは印刷機能くらいでしょう。個人向けの廉価版サービスも広まっていますので解説します。

ゼンリン住宅地図プリントサービス

地域ボランティアや学校のPTA活動等でどうしても住宅地図が必要になることもあります。そんなときに、便利なのが「ゼンリン住宅地図プリントサービス」です。ゼンリンの住宅地図を、必要な部分だけを使いたい人向けに、コンビニのマルチコピー機で印刷することの出来るサービスです。

2019年現在、全国のセブンイレブン・ローソン・ファミリーマート(いずれも一部店舗除く)で提供されており、いつでも住宅地図を簡単に入手することが可能です。料金は1枚300円です。ただ、複数のエリアを印刷すると割高になりますので、注意が必要です。

ゼンリン住宅地図スマートフォン

ゼンリンではスマートフォンやタブレットで住宅地図の閲覧が可能な「ゼンリン住宅地図スマートフォン」を提供しています。全国の住宅地図が見放題で、月額900円です。

縮小、拡大も自在、地名、店名などの検索にも対応しています。また地図は自動更新ですので、買い替えの必要もありません。また、ゼンリンのグループ会社、ゼンリンデータコムが提供するナビアプリ「いつもNAVI」と連携しており、住宅地図上の地点をクリックし、メニューボタンからルート確認を選択すると、自動的に「いつもNAVI」が立ち上がり、経路を確認することが出来ます。

ただし、ネックはいずれのサービスからも地図の印刷には対応していないことです。

住宅地図を図書館で閲覧・コピーする

大型の公立図書館にはおおむね住宅地図が所蔵されています。

しかしながら、常に最新版のものが入っているとは限らず、その図書館によって年度はまちまちです。また、その図書館の地域以外の地図は置かれていないというのにも注意が必要です。なお、全国で唯一、国会図書館には日本全国の最新の住宅地図が所蔵されており、閲覧することが可能です。

また、図書館にはコピーサービスがあります。ただし、著作権の問題で、コピー範囲が制限され、基本的に見開きページの半分しかコピーすることが出来ません。

ネットで住宅地図を無料で見る

JTN MAPという住宅地図をインターネット上で閲覧するサービスがあります。

http://www.jtn-map.com/

「全国のブルーマップがWeb上で無料で閲覧出来る」サービスです。ただし、住宅地図内のデータはゼンリンのものを使用しているとは限りませんので、詳細なデータを見ることには向いていません。なお、有料版に切り替えることで、印刷が可能になります。

まとめ

このようにいずれのサービスにも一長一短があります。特に、私たちが一番使うであろう印刷の機能はなかなか制限されています。一見、便利に見えるコンビニでのプリントサービスも、あくまでも1枚300円ですが、何枚もコピーすれば割高になります。

また、全ての機能を最大限に活用するには、デジタウンなどのプロフェッショナル用の商品を購入する他はありません。なお、デジタウンや住宅地図の中古品を扱っているサイトもありますので、詳しくは前の記事も参照してみてください。多少データが古くても問題ないのでしたら、地域の中古住宅地図が出ているときに、購入して、保管しておくのが一番経済的かもしれません。

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